河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

朝ちゃん

朝ちゃんという名の女の子だった

僕達は男三人鴨川でなんとなく凧揚げをしていた

良く晴れた夏の休日だった

うだつの上がらない男たちの凧は一向にうまく上がらない

あの頃は軽やかに舞い上がっていたのに!

悩み、不安、猜疑心、自尊心、孤独、偏見

年を取りすぎた僕達の凧は鉛のように重かった

「お兄ちゃん下手くそだね。ちょっと私に貸してみて!」

朝ちゃんはやってきてそう言った

お父さんぺこりと遅れてやってきた

朝ちゃんは何度も補助輪付きの自転車を爆走させて凧糸を引っ張った

凧はざざざっと無情にも引きづられていっただけだった

結局お父さんが一番うまく凧を揚げた

やっぱり凧をうまく揚げられるくらいじゃないとお父さんは務まらないんだなと思った

風を集めて空高く舞い上がった凧はまるで鳥の様だった

ごねる朝ちゃんを抑えてお父さんはぺこりと頭を下げて帰って行った

気が付けば日曜日の太陽が川に落っこちていた

それが凄く美しくて、なんだかたまらない気持ちになった

ソープランド、ソークライ

ここ二年くらいソープランドにはいってない。いや、一年くらいまえに飛田新地に行ったか。確か、うだるような暑い夏の夜だった。僕は一時間くらいうろうろして、微妙に不細工ななっちゃんという子を選んだ。ちょうどその頃仲良くなって気になっていた女の子と同じ名前で動揺したのを覚えている。結局そのなっちゃんとは付き合わなかった。今は連絡も取っていない。僕は京都で、彼女は東京にいる。

飛田新地なっちゃんとは何をしゃべったかはあまり覚えてない。帰りに部屋にあったお菓子を全部くれた、たぶん優しい子だった。

15分、16000円。

風俗の類の歌は絶対に作るまいと思っている。実際一個あるけども、ピンサロ初めて行ったときに作った歌。20歳のときに作った当時は結構好きだったけど、今は全然好きじゃない。

まあ、理由はとにかく、自分の感傷だけで風俗をいやおうなく一面的に切り取ってしまうような歌は歌いたくないと思っている。三上寛くらい酸いも甘いも知ってたらいいけども。

歌うとしたら事実だけを歌うべきかもしれない。

15分16000円、なっちゃん、青いペロちゃんキャンディー、夏。

ソープランドというと、吉祥寺に向かう中央線の電車の車窓から見える「ソープランド」という看板を思い出す。

三鷹に住んでいた学生時代。井の頭公園まで歩いてよく行ってた。

生活リズムがおかしくなって朝5時くらいに、なんとなく井の頭公園に行ってベンチに座っていたことがあった。そしたら隣のベンチで若い女性が一人で泣いていた。

その人は、短いスカートを着て、上も薄着で、髪の毛は長いがぼさぼさで、全体的に荒んでいた。寒そうだった。

うわっと一瞬思った。こんな時間に人居たんだ。

多分酔っぱらっていて、その人が風俗で働いている人なのかは分からないし、この話はそれだけだけど。朝焼けの中泣いていて、それをちょっといいなと思ったり。

未だになぜかよく思い出す。

ジョンレノンを聴いてたらなんか色々思い出したので書いた。

ソープランド、ソークライ。

3/25

自主企画ライブ、無事終了。お客さんの入りはまあまあ。

共演の方はみんな良くて、良いイベントだったと思う。

林さんやエメラルドフォーの歌、熱かった。歌の温度が高いと感じた。

それはひりつくような熱さでもあり、包まれるような温かさでもあった。

一方自分は、まあなんとか歌いきることはできたけど、もう少し演奏にひりつきが欲しかった。もしダウナーだったら、そのダウナーをメンバー間でもてあそぶ余裕が欲しかった。

まあ、でも一曲一曲でみるとよくできたところもたくさんあったと思える。

曲の性格を把握して、全体の流れをもう少し大事にしようと思った。

最近はある映画を見て、腹が立った。

こんなんばっかかよ。と思ってしまった。そろそろ飽きた。

ざらついたものを排除した、綺麗でハイセンスな映像。

ざらつきさえも枠に入れ込んで消費しようとして、それはすごいわかるけど、すごく怖いとも思った。

どうすればいいかは分からない。とりあえず良い歌を聴きたくなった。

3/24 企画ライブ 『イマジナリーフレンズ』

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最初に京都でスペースドリーマーズをやったのが2月。

京都に住み始めたのが6月。

京都に来て一年弱、バンドを組んで約一年経った。

バンドの難しさを知った一年だった。

やっといい感じになって来た。バンドの音を聴きながら、バンドとしての音を、塊を出せるようになった。

イマジナリーフレンズに名前を変えて、バンドの雰囲気も変わった。

名前なんてどうでもいいけど。

バンドをやってる時は1人でやってる時よりも、俺はここに居る!っていう感覚が強くなる。

1人でやってる時は、歌の風景に溶け込む、入り込む感覚の方が強い。


今日はあったかくて、通りに咲いてた花にこんにちは。と挨拶した。

君、かわいいね。

最近、羽目を外してないから、この日は羽目を外したいと思っています。

僕は24日、アニーズカフェに居ます。


3/15

新らしい曲が出来たので、ウィンドウズ開いてスタジオワンをぽちぽちやる。

ドラム、ベースなどを入れてとりあえずバンドメンバーに送る音源を作ってみる。

ざっと作って、聴いてみる。ダメだこりゃ。ってなって今日は辞める。この曲の核をまだ掴めてない気がする。

3/24の自主企画ライブに間に合えば歌いたい。一発目にこのポップな歌ではじめられたら。

ベッドに潜り読書する。町田康の『耳そぎ饅頭』、何ページかめくってケラケラ笑う。

眠くなったので、何度目かの細野晴臣の新譜を聴く。その瑞々しい音楽にまた驚く。聴いていて純粋に脳が気持ちいい。

洗濯物を干す。春は近いがまだ風は冷たい。

早く曲を作って春を喜びたい。

3/11

茶店で新聞を読む。

今日は震災からちょうど8年という一面記事。被災地の現状。住宅事情。孤独死

きっと未来は良くなっていくとあの頃、言われてたけど。

ポスティングの給料を貰いに市役所前に行く。

社長のハンさんは、フランクで優しい。不正はアカンでと言う時の本気の目が少し怖い。 

バンドをやってると言ったら、ハンさんはグループ・サウンズが好きで、会社のテーマソングにしていると言っていた。

貰った給料を財布に入れて、近くのレコ屋に行く。最近本とかCDを買わなくなった。

金がないのもあるが、新譜は大体サブスクで聴いてしまう。

レコ屋では町田康西村賢太、ジョージオーウェルの本とリーペリー、ダニエルジョンストンのCDを買った。ダニジョンは持ってない奴見つけると大体買うようにしている。

レコードの棚はチラッと回って、辞めた。

外に出ると雨がパラパラと降っていた。

自転車を走らせて、帰り道。

空はどんよりしていて、低い。

友達の家の近くを通ったので、連絡でもしようかと思ったが辞める。

爆音で何か聴きたくなったので、ラモーンズの1st聴きながら帰った。

特に何もなかった日。

漠然とした不安と、楽しみな未来とどうでもいい思い出と大切なそれと、ごちゃごちゃになって。

雨に混じって泣こうかと思ったけど、それも辞めて。

人は毎日、静かに激しい一日を生きてるんだなーと思った。

感動もするし、辟易もする。

やっぱり沢山笑いたい。