河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

~3/25日

19日

新しい曲をライブでやってみて、正直その曲は理想の作り方ではなくて、過去のメモから言葉を引っ張りだしてつなぎ合せて、なんとなく調子をつけて作った難産だったのでできた時も「よし!」って感じではなくてふうとため息をついたような曲で、家で歌ってみても歌が独り立ちしてくれなくて、だけど改良しようとしても歌に拒まれてしまって困った息子の様な曲で、まあ自分自身が困った息子なんだけれども、どうしようかと思っていたけど、ライブで思い切りやってみたら、なんだ全然しっかりしてるじゃんと思って、ほっとした。

20日

昼まで布団でじっとして、スマフォでさまぁ~ずの動画を見ていた。なんとなく惰性で見ていて、うだうだしていていると、心が乾燥していくのがわかったので、がばっと身を起こし、布団を窓辺に干して、風呂に入り、レヴィ・ストロースの「悲しき熱帯」を読んだ。だけどなんだか難しくて頭に入らない。もしやと思い、最近ラジオで知ったアタウアルパ・ユパンキの音楽を流しながら読んでみたら、本の世界にピッタリでそのまま本に入り込むことができた。どちらも南米インディアンの話。

24日

自分のことばかり考えてたら梅の花はもう散ってしまった。代わりに今年は桜をしっかり見たい、今年もあそこはキレイなんだろうなー。友達と見に行けるだろうか。

最近はスケボーで転んで手のひらをずざざとすりむいて、犬も撫でれない毎日です。

 

 

 

3/18

3/18

2個ライブを見に行って、1回ライブをした。3月11日に見た友達がやっているレーベル主催のライブでは音楽の解体を感じ、歌(唄)のノイズ、才能の爆発と抑制について考えた。詳しくはまた、まとまったら書こう。多分。もう一個のライブでは、あぁ僕も旅に出たいはずなのになんででていないんだろうって、思い出して帰りに友部正人を聞きたくなった。あと、ライブ終わりに知り合った同年代の男意気投合して、詩人について話し合った。「首相夫人は私人でもなければ詩人でもない!」という僕の声、バーの天井に溶けていった。

最近は11日にもらったミックスCDに入っていたsriraja rockersというタイのレゲエを

聞いています。最高!教えてくれてありがとう!って感じ。CD欲しいけどなんか日本語情報なくて詳しくはよくわからない。だれか知っていたら教えてほしい。

女性が楽器を弾くと色っぽいのはなんでなんでしょう。

 

 

3/8 曇り時々雨

今日は朝、いい天気だったので、日の光を浴びて体を喜ばせてやりました。バイトを済ました後、ちょっと遠くの図書館へ行って、本を数冊借りました。図書館に通い始めたのは2,3年前からでその前は古本屋とかで買ってたんだけど、金がないためにどうしても店の前にある100円の棚の本ばかり買っている自分に気づいて、もちろんいい本あるんだけれど100円だなの本は大体昔のベストセラーか旧字体岩波文庫の本ばっかなので、なんかこのままだと、自分の頭が100円均一でできた、100円脳になってしまう!と思ったのでちゃんと高い本読もうと思って図書館に行き始めた次第。でもやっぱり借り物だから期日まで読まないといけないのが難点で、ろくに読まずに返すこともままある。

今日も家に帰って、トイレに行くときにふと1年前くらいに買って手を付けずに埃をかぶっていた鶴見俊輔の『神話のつながり』という本を持って行って読んだら、それはそれはべらぼうに面白かったというか、最近自分が考えていたことがドンピシャに書いてあってびっくりしてそのまま部屋で読み続ける。という経験をしたので、やっぱり色々買った方がいいのかも知れない。と思いました。

あと最近は、CDもいくつか持っている笹口騒音ハーモニカという人の渋谷クアトロのライブ映像をスマフォで見て、ベッドの中で感動しました。

佐野元春は、なんかのインタビューで、リスナーの柔らかい感受性を信じてあえて解釈の余白を残した歌詞を書いているとたしか言っていたけど、笹口さんはその逆で、独特で強烈な言葉で聴く人にイメージを強制させるような、リスナーを引きずり込むタイプの詩だと感じました。そういう意味では、性格悪いというか、聴衆の感性?クソくらえ!いいから俺の歌を聞け!という感じがして、その自信が羨ましく、ちくしょってちょっと思いました。

3/6

最近歌を書いていない。まぁ色々それどころじゃなかったというのもあるのだけれど、いい加減にしろ!と赤いメモ帳が怒ってるような気がしたので、羽毛布団の様なダウンをまとって、文庫本とメモ帳とノートをリュックに詰めて夜のファミレスへ。

ファミレスのドリンクバーはなんだか甘ったるくて、飲めば飲むほどに口が乾いて、何もか欲しがっていて、何もかもをできると思いながら何にもなれないで悶々としていたあの頃の青春のような味がした。その時、店内の端のほうから品のない笑い声が響いたのでふと辺りを見渡してみると、もてなさそうな高校生の集団が話し合っていて、その中に居たまずそうなメロンソーダを飲んでいたひときわもてなさそうな奴はよく見たら17歳の僕だった。

23歳の僕はいまファミレスのアイスコーヒーを飲んでいる。

氷が溶けて汗をかいた真っ黒いアイスコーヒーも、やっぱりまずかった。

詩を二個無理やりまとめて、本をちょっとだけ読んで家に戻った。