ずいぶん前に売ってしまってしばらく聴いてなかったニールヤングを、中古屋で買った。1曲目からその音楽から懐かしい土のにおいがして、良いと思った。ニールヤングの原風景。
僕は音楽からその人の原風景がにじみ出ているミュージシャンが好きだ。
特にニールヤングのにおいは強烈だ。多分それを大切にすればするほどそれがにじみ出てしまうのだろう。しかしそれはあからさまなフォークや郷土愛ではない。プラス持て余している自我。
「ミシシッピ・ジョン・ハートの曲には海が見えない、見えるのは一面の綿花畑だ。」とマスターは言っていた。
じゃあ、デヴィット・ボウイは宇宙ですかね。と言ったら笑われた。
俺は何を大切にしているのだろうか。愛か。愛ってなんだ。青春か。いい年して。
帰り道に自分の録った音楽を聴いてみた、ほのかにスペルマの匂いが漂っていた。