河内宙夢 創作メモ

シンガーソングライター

7月15日

また夏が来た。お昼には盛りのついた日差しが地球を照らして、夕方には放射を終えた太陽の余熱が街を包みなんだかだらしのない雰囲気を帯びさせている。

都会の人はサングラスをして、夏を楽しんでいる。信号待ちの女はレンズにしっかりと夏を閉じ込めていた。僕は僕で派手なシャツを着て、喫茶店に逃げ込むことが楽しみなっている。

新聞を開けば、ヒアリが近くにいるらしいと港近くの街を怖がらせている。

夏と猛毒についてちょっと考える。夏は毒を助長するのだろうか。でも毒が無い世の中はつまらない。というのは勿論比喩で、本物のヒアリはいらない。僕はヒアリになれるか。ていうか本当にヒアリになりたいのか。

夏は自分の生まれた季節だけれど、べつにそんなに好きではない。だけど一番最初に作ったのは夏の歌だった。3年前、夏に彼女に振られて歌を作った。

フランスが好きでパスタが好きでホラー映画が嫌いで夏が嫌いな娘だった。

セックスも嫌いだと言っていたが本当はセックスが好きだった。(と思う)

最近サイモン・フィンのセカンドアルバムを中古屋で奇跡的に発見して、そればっかり身体に流し込んでいる。深いリバーブのかかったギターとヴァイオリンは明らかに夏向きではないけど、決してエモーショナルじゃない曲の数々を聴いていると、もしかしたらこのアルバムが制作されたのは夏だったのではないかとも思う。

あと最近見て面白かったのは、石原吉郎の『望郷の海』と寺田寅彦の随筆集と一色まことのマンガです。

 

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