THE Slitsのドキュメンタリー映画を見た。アリアップは僕らと同じ怒りや悲しみ、喜びを持ってるように思えた。劇中に流れる音楽はやはりどれも新しく、かっこよかった。
スリッツのすごいところは、反抗すべき対称が明確にあったあの時代のパンクの中でも、彼女たちは自分を疑い、パンクを疑いながら音楽を作り続けたところ。とても内省的な人たちなんだろう。大きな怒りやエネルギーの底には、静かに激しい魂があるんだと思った。
最近は、ライブが立て続いている。どのライブもないがしろにしたくないと、ここのところ強く思う。
ライブ前には、なんで俺はライブなんかやらなきゃいけないんだろうって思うけど、ライブをやったあと、結局またどうしてもやりたくなってしまう。その繰り返し。
ライブの時だけ、一生懸命やっても意味がない。毎日を一生懸命生きて、その延長がライブなのではないかと思う。むしろステージを降りてからが始まりなのではと。
隣の八百屋のおじちゃんや毎朝すれ違う子連れママチャリのお母さんはどうしてあんなに美しいのだろう。そういう人たちに負けないためにも、いいライブがしたい。俺はここにいるぞと示したい。
あの悔しかったライブの日を今でも思い出す。
とても悔しくて、震えて、生きていると感じた。
これからのライブ、全部いいライブがしたい。
家の近くのホームセンターで、カッコいい帽子を買った。
図書館で本を沢山読んだ。
今日はもう寝よう。