河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

3/11

茶店で新聞を読む。

今日は震災からちょうど8年という一面記事。被災地の現状。住宅事情。孤独死

きっと未来は良くなっていくとあの頃、言われてたけど。

ポスティングの給料を貰いに市役所前に行く。

社長のハンさんは、フランクで優しい。不正はアカンでと言う時の本気の目が少し怖い。 

バンドをやってると言ったら、ハンさんはグループ・サウンズが好きで、会社のテーマソングにしていると言っていた。

貰った給料を財布に入れて、近くのレコ屋に行く。最近本とかCDを買わなくなった。

金がないのもあるが、新譜は大体サブスクで聴いてしまう。

レコ屋では町田康西村賢太、ジョージオーウェルの本とリーペリー、ダニエルジョンストンのCDを買った。ダニジョンは持ってない奴見つけると大体買うようにしている。

レコードの棚はチラッと回って、辞めた。

外に出ると雨がパラパラと降っていた。

自転車を走らせて、帰り道。

空はどんよりしていて、低い。

友達の家の近くを通ったので、連絡でもしようかと思ったが辞める。

爆音で何か聴きたくなったので、ラモーンズの1st聴きながら帰った。

特に何もなかった日。

漠然とした不安と、楽しみな未来とどうでもいい思い出と大切なそれと、ごちゃごちゃになって。

雨に混じって泣こうかと思ったけど、それも辞めて。

人は毎日、静かに激しい一日を生きてるんだなーと思った。

感動もするし、辟易もする。

やっぱり沢山笑いたい。