河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

さびしんぼう

一年くらい前に、友人に勧められて家で大林宣彦監督の「さびしんぼう」を観た。

その頃は自分にまとわりつく寂しさにうんざりしていた。

なんとなくまとっていた寂しさが脱いでも脱いでも剥がれなくなって、自分がさみしさそのものになってしまいそうで。とても怖かった。寂しいことを恐れていた。

だけどこの映画を見てとても安心した。

次の日には勝手に主題歌を作った。

寂しさに気づいて、寂しさに諦めて、そして抗い続けて生きたいと思えた。

好きな人を想った。

さびしんぼう

さびしんぼう 恋をしていると

どうして誰にも 会いたくなくて

さびしんぼう あなたに会えなくて

地球で一人の さみしんぼう

さびしんぼう 楽しいだけが

恋じゃないって 知ってるつもり

さびしんぼう 昔は海だったっていう

この街で さびしんぼう

月が近いから上ろうよ あの道の先の歩道橋

近づいてみたら分かったよ

こんなに近いのに届かない

オーマイリトルガール

さびしんぼう 恋をしていると

どうして誰かに 話を聞いて欲しくて

さびしんぼう 誰でもよくて

ひどい私も 嫌いじゃなくて

君のそのシャツは素敵だね

派手なその柄が可愛いね

もう少しそばに来ておくれ

二人は真夜中の公園で

オーマイスウィートダーリン

夜と手を取り 私は一人

明日は笑える

好きな人が居る

好きな人が居る

好きな人が居る