河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

8/15

新しい街に暮らして、大体3カ月くらい経った。

何人か友達もできた。行きつけの喫茶店もできた。

その喫茶店は、入るたびいつもガス漏れの匂いがして、たばこの火をつける度に爆発しないか心配になり、いつも心の中で遺書を書きながらライターの火をつけているが、今のところ大丈夫。

仕事も、一応あって、恋はまだしていない。

京都に来てバスに乗る機会がぐっと増えた。京都に張り巡らされている市バスを乗りこなせるようになった時、住人になったといえるのだろうか。僕はいまだ乗りこなせない。

京都には、街中や電車よりもバスの中のほうが、ハッとするほどキレイな人が乗っていることが多い気がする。

一昨日、お昼頃友達が急に訪ねてきて、一緒に家を出て近くの喫茶店に入った。

茶店に入ってしばらくして、突然スコールが降って、雷も鳴った。

雨は30分くらいで止み、僕らはその雨の隙間を縫うようにして、次の目的地へ向かった。外は雨によって熱を持ったアスファルトが冷やされて、頬に気持ちのいい風が流れた。それがとても気持ち良かった。

その時、僕はこの街に住み慣れてきたかもしれないと思った。

明日は髪を切りに行こうと思っている。