河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

6/6

最近はもっぱらニーナシモン。私は金がない、父がない、母がない、家がない、靴がない、愛がない・・・・。だけど私には手がある、顔がある、足がある、内臓がある、魂がある、人生がある・・・ってすごくないすか。シビレました。ジョンレノンの「GOD」を思い出すけど、ジョンはこれパクったのかな。でもニーナシモンにはジョンの歌にはない肯定感がある。

ジョンは最後「GOD」で「I just believe in me」と言っているけど、そこには肯定がない。自分に閉じこもってしまっている感じがある。でもそういうところが昔は好きだったのかも。

もしかしたらそこに白人と黒人の違いがあるのかな。にじみ出る肯定と否定。

キリスト教はyou are wrongの宗教だと鶴見俊輔は言ってたけども、ロック(うぇ!)はやっぱり「否定」の音楽なのかしら。

ニーナシモンはyou are not wrongと言ってくれる。僕は I’m not wrong と言いたいだけの子供だ。

この前テレビである学者が、普遍的な事象をいかに時代的な言葉で語るか、と言っていた。ビビッと来た。これはニーナシモンにもジョンにも、いわゆるスターに共通している。僕はスターが好きだ。みんな嫌な奴だからね。

僕は語りすぎだ。僕は語るのがいやで、歌を歌っているのに、歌でも僕は語りすぎている気がする。語らないことを語らないと。語らない言葉を探さないと。