河内宙夢 詩、日記

コウチヒロム 日記、詩、活動

20231028

新しい靴を買った。17000円のナイキのエアーマックス。

今度のソロライブで履きおろすつもり。

お金はないけど、靴だけは丈夫で軽い物を履いていたい。どこまでも歩いていけるように。

10/29(日)には日出町試聴室という場所でソロライブをする。

20代前半の頃、日出町の大きい図書館によく行ってた。CDやら本やら何かと借りては図書館の上の階に持っていき、街の景色を眺めていた。一人だった。

その頃に知ったのがシンガーの加地等で、良くipodで聴きながら街を歩いていた。

その時すでに加地さんはこの世にいなかった。

視聴室で毎年行われてた加地さんの追悼ライブにも一度足を運んだ。加地さんと親交のあったミュージシャンたちが思い出を語りながら加地さんの曲を披露していた。

その追悼ライブで何故か仲良くなったおじさんにお勧めされたジョン・ファンテの『塵に訊け』という小説。離婚して、子供が二人いて、みたいな身の上話とともに熱弁されて、おじさんはちょっと泣いていた。

「すごいっすね」と酒を飲んでいなかった俺は少し引いていた。まあここまで言われたらしょうがないと翌日図書館で本を借りた。

その物語は今でも、自分の皮膚の内側でうごめいている。

今度のライブはそのおじさんに捧げたい。

歌を作り、ステージに上がる。

俺は今生きているということを伝える。

新しい靴で。